こんにちは、夕張市議会議員今川和哉です。
年度末となる3月がもうすぐ終わりますね。
議会は3月23日にて第1回定例市議会が閉会するとともに、私も32歳となりました。
議会最終日には議長の辞任に伴う人事があり、私は議会運営委員会委員長から、新たに「行政常任委員会委員長」に選任されました。
今期議運委員長時代は、議会だよりのデザイン一新と、市議会の質問形式の見直し(登壇での一括質問をやめ、項目ごとの一問一答)を行いました。一問一答についてはまだ議員ごとやり方にバラつきがある感じがしますが、傍聴者にもわかりやすく、効果的な方法を今後も随時改善していきたいですね。
・今日は久しぶりに最近の政治関連の話題について書いていこうと思います。
◆北海道2区補欠選挙
札幌の実家の選挙区であり、20歳で最初に選挙権を持ったときの選挙、そして維新の党時代から何度もお話しさせていただいている松木けんこう先生が立候補されるということで注目している選挙です。
自民党が候補者を出さないことは予想どおりというか、吉川氏が疑惑の中の辞任という逆風の中、勝てる人材が地区内に存在しない負け戦です。
個人として松木けんこう先生には頑張ってほしいところですが、私としてはやはり立憲民主党自体は全く支持はできませんね。合流後も野党利権にまみれた旧民主党執行部が幹部にまだまだ残っていますし、国民民主党時代のような対案と提言ができる議員が存在感を増さないとダメでしょう。ただ、道内では旧希望の党の山岡 達丸議員が筆頭提出者となって持続化給付金再支給法案(新型コロナウイルス感染症等の影響を受けている中小事業者等に対する緊急の支援に関する法律案)を提出するなどいい働きをしている方もいます。批判するだけだった旧立憲(旧民主・社会党系)のように染まらず活動してほしいところです。
松木先生もあまり野党共闘色を出さずに提案型・政策勝負でいってもらいたいと思っていますし、古い執行部やおかしな公認人事には物申していただきたいですね。
余談:自民党も、野党もどの党にも限らずですが、「党の公認」はしっかり人を選んで欲しいと思います。
特に参議院や比例当選には議員の素質が皆無の人選が多すぎではないでしょうか。国会議員の報酬にはどうこう言いませんが、当選確率が高い公党の公認者は、その分報酬と地位に見合った能力・人格を有する人選を行わなければならないものですし、当然政党にはその責任があるものです。当選すれば良いというものではありません。
◆任期半分を経て折り返し
二期目の任期が折り返し、ということは議員になって6年が経つことになります。25歳から活動を始めて、26歳のときに当選しました。
私も中堅くらいの議員のつもりですが、まだ夕張市議会としては圧倒的年少ですし、日本全体の政治界隈を見てもまだまだもっと若い議員が増えてほしい気持ちです。
他の自治体の20代30代の議員の話を聞くと、若いことで不利になったり経験不足と見下されるといった話も聞きますが、周りにも恵まれていたのか、幸いなことに私は議会内でも有権者からも全くそういった扱いを受けることはなく活動できています。しかし30を過ぎると、もうちょっと若い扱いをされてみたい感じはしますね。
20代での政治活動は絶対に早すぎるということはありません。もっと10代・20代が政治に関心をもってほしいと思います。
坂本龍馬や高杉晋作も20代で歴史の大舞台で活躍しています。江戸時代屈指の名君上杉鷹山は17歳で家督を相続していますし、史上最大の大帝国を作ったアレキサンダー大王も、20歳で王位を継承し30歳には大帝国を作っています。
こう歴史を見ても20代政治家だからといって能力不足ではないことは明らかだと思います。そしてシステムや常識、技術がめまぐるしく進歩するこの時代、新しい知識と発想を使えることは圧倒的強みです。
総務省の統計によると、20代(30未満)の市議会議員は0.6%しかいないそうですが、政治は未来を創っていくものだと思いますので、数十年先を自分や家族のことと思って現実的に考えられる議員が増えてほしいと願っています。
◆将来世代のための政治
私が1期目の選挙から繰り返し訴えてきたことです。
一般的に、議員を長く続けると保身に走りがちと言われていますが、この初心は忘れずに活動していきたいです。
将来世代のため、が意味するところは「若者のための政治」ではありません。今の世代だけが恩恵を享受したり、将来にツケを回すようなことをせず、未来に投資し数十年先しっかりとした社会を残し作っていくという意味です。仮に「現世代の有権者」の支持を得られなかったとしても、当選や保身に回らず、この理念を達成するというつもりで活動しています。
選挙で当選したい政治家は、より多数の票を得やすい高齢者に配慮した政策を優先的に打ち出す傾向が強まります。例えば年金、医療、介護などの社会保障制度についての議論は、仮に制度が破たんすることが明らかであったとしても、改革の議論ができる政治家はほとんどいないでしょう。現代の有権者の多数である世代が不利益を受け、結果的に当選が不可能になることが明らかだからです。議論を先延ばしにしたときに不利益を受ける若者は有権者としては少なく、もっと悪影響を受ける子どもたちには選挙権すらありません。
しかし、自分が政治家である間さえ制度が維持できればいいのでしょうか、投票する有権者も、自分が生きている間だけ社会が続けばいいのでしょうか。
多数の大人が、まだ選挙権のない子どもたちや将来の世代に誇れる有権者であり政治家であってほしいと願うところです。
今川和哉