7月14日(金)から16日(日)の間に夕張市にて開催されたスタートアップウィークエンド夕張のお手伝いと最終日の審査員を行いました。
どういうイベントかはこちらへ
スタートアップウィークエンド夕張開催ページ
簡単にいうと、創業アイディアを考え、3日間で起業を体験するイベントです。
イベントと同時期に、ネットではタイムリーにこのウェブサイト記事が大きな話題となっておりました。
「現代ビジネス 夕張市破綻から10年「衝撃のその後」若者は去り、税金は上がり… 第2の破綻を避けるために」
現代ビジネス夕張記事
残念なことに、こういった悲観的な記事で話題になりがちな夕張市ですが、人が住んでいる以上当然、その市民が働く会社もあれば、普段利用する店舗も存在します。
人口の減少は、地元で頑張る企業の売り上げや、労働力の減少につながる大打撃です。夕張市が例外ではなく、日本全体としてこの問題を抱えています。
夕張市では、最近閉店した店舗・解散した会社や、働き先を求めて市外へ出ざるを得なかった若い知り合いはたくさん思い当たりますが、市内でここ数年創業した方はほとんど思い当たりません。
新たな創業はない、市内経済は低下していく一方というのが、今の夕張の現状です。
人口が減っているからこの現状は仕方がない、若者は市外に出ていく、今更夕張市で創業なんてする人はいない。そう思って諦めて何もしないんでしょうか?
夕張市の高齢化率はついに50%を超えました。人口の半分以上が65歳以上です。
これは本当に仕方がない、何もできないのでしょうか?
取引先が減り、顧客が減っていく中小企業や店舗は、危機的状況にあります。そういったお店こそ、普段市民が使っているお店です。
人口が減っても、残っている人たちの生活は変わらないと思っているとしたら幻想です。
仮に人口が半分になったら、市内のお店の売り上げは半分になるでしょう。そのとき、そのお店は半分の規模で営業を継続できるものではなく、廃業せざるを得ないのです。
このままでは会社は減っていく一方です。
新たな働く場づくり、仕事づくりで地域にイノベーションを起こしていく必要があります。
お祭りで一時的に1000人が立ち寄るより、市内で1社起業してくれたほうが間違いなく地域に与える利益は大きいわけで、イベントは費用対効果、事業効果を見極めなければなりません。
夕張市での起業、確かに難しいかもしれませんが、ここを諦めてしまっては今住んでいる人はどうなりますか?子供たちの将来の働き先は?
何とか有志で新たな起業のきっかけとなれるようなことができないか。そう考えたメンバーが集まって実行することになったのがこの企画となります。
この企画、実を言うと何度も開催が危ぶまれました。
予算の問題、チームが作れるだけの参加者が本当に来るのか、人手が足りるのか、など。
何とか市外や東京の方、企業も含め資金面にてご協力いただき、この度無事開催することができました。なんとチームも4チーム作れるほどの人が参加していただきました。
東京や札幌にて事前の広報イベントを行ったり、全道版の北海道新聞に記事が載りましたが、市内からの参加は1名で、札幌や東京の方が大多数でした。
市内の広報の余地はまだまだあったかなといった形ですが、市外の視点で夕張の問題点や起業アイディアを考えていただけたのは大きな成果だったと思います。
また、次の日7月17日(月)は日本政策学校の夕張合宿にも参加させていただきましたので、続いてこちらの記事も投稿いたします。