前回の記事にて議員報酬について述べさせていただいたところですが
今回は議員定数についてお話ししたいと思います。
現在、夕張市議会の定数は「9名」
なお、市の中で最も少ないのは、人口3600人の歌志内市「8名」です。
まず、前提として、議員が減ることは市民には不利益しかないものです。
「減ること」自体にメリットは特にありません。
よく勘違いされることとして、「議員定数削減」は議員が身を切る改革ではなく
市民に身を切らせる性質の政策です。
【学校が減る→その分の予算が増える。議員が減る→その分の予算が増える。】
のように、市民が身を切った結果で、予算が増えるものです。
副次的に報酬分の予算が増えることと、議員が減ることの不利益を勘案すべきものです。
ですので、議員が身を切る「議員報酬の削減」とは根本的に違います。
定数削減で、議員は身を切りません。
当市においても「市民の声が減る」という民主主義の根幹ともいえるデメリットがありながら、
それ以上の定数削減による報酬分の予算効果があるとは思えません。
年間250万円程度の夕張市議会議員の報酬分の貢献もしていない議員がいるとすれば、
そっちのほうが問題ではないでしょうか。
議会は、市民からの多様な意見を反映させるべきものです。
定数削減で、必ずしも少数精鋭になるわけではないんです。
一定の票を確保している特定の団体や組織の票が強くなります。
一般市民の中で、少数の立ち位置に属している市民
特に、総数の少ない「若者」は大きな不利益を受けるでしょう。
人口が少ないまちでは、
一定の団体からの票があれば当選が見込める「指定席」のようなものがあります。
その状況で定数なんて減らせば、
組織の支援を受けず戦う理想や改革心を持つ人が減るだけですよ。
「人口減るから議員も減らす」論は、組織票が強まり、新しい人が出ないだけの泥沼です。
私はそれが良い状況とはとても思いませんが、
是非こういった点についてもご意見をお聞かせいただければと思います。
市民懇談会、よろしくお願いいたします!
【議員と市民の懇談会の日程】
平成28年6月7日(火曜日)
場所:市民研修センター(清水沢)
18:30開始
平成28年6月8日(水曜日)
場所:はまなす会館(若菜)
午前10:00開始