出馬します。という話ではないです。今年の選挙についての雑談です。
現在は東京都議会議員選挙の真っ最中ですが、今年は衆議院議員選挙がある年です。道内でも続々と候補予定が出てきているようです。
・現代の貴族政治、「世襲候補」に対する反対
私は国会議員の(同選挙区での)世襲には大反対です。
さすがに実家の≪2区≫はそんなことが無さそうで良かったと思いますが、他の選挙区では現役議員の子息が出馬する場所がありますね。
こういった世襲については、公認する政党も有権者も少し良識を持って考えてほしいと思います。
世襲の問題点は、本人の資質や能力どうこうではありません。2世でも知識も政治的意識も高く、人間的にも良い人が多いことは承知しております。
その人個人の能力が高く政治家に向くのであれば、親の地盤なんて引き継がずに他の選挙区から出れば良いでしょう、この点は職業選択の自由です。
厳密にいうなれば議員の世襲が問題というよりも、世襲政治家が地盤を引き継ぐことで、選挙区内多数の人間の「公認という実質的な当選資格」を得る機会を奪うことが問題です。
その選挙区数十万人の人間が「血縁がない」「親族ではない」という選択不可能な理由から不平等な立場での公認が行われ、その結果選挙が行われることとなります。
この血縁を理由とした不平等さは貴族制度と同じです。現職であれば党内の発言力も高く、選挙区の私物化でしかありません。
本人が良い人であれば大丈夫とかそういった問題ではなく、これを許すと確実に政治の劣化を招いていきます。
2世政治家が議員に立候補する権利を妨げるものではありませんが、政党公認と選挙区地盤の継承は制限すべき事項と考えます。公認する政党や有権者も良識を持つべきです。
・ネットを活用した選挙活動に力を入れてほしいという話
今年の選挙においてはコロナ禍の中、対面や集会での活動が控えられ、ある意味古いやり方は通用しなくなっているのではないでしょうか。
多くの人員を導入して組織的に活動している候補については逆風かもしれませんが、より多くの人が詳細な情報を収集できるネット・SNS・動画といった選挙活動が重視される機会となれば良いことだと思います。
それでも相変わらず残る「選挙カーにおける連呼」ですが、在宅ワークの拡大で、選挙カーを迷惑に思う声がより高まっているとのことです。
以前の記事:「選挙カーでの連呼をやめてみました」https://kazuyaimagawa.jp/2019/04/24/627/
前回の選挙で、私は選挙カーの連呼をしない選挙活動をしてみましたが、反応としてはちょっと微妙だったなという実感がありました。
「連呼していないから応援しよう!」と思う人はあまりいない一方で、「出てるかどうかわからないよ」という声が大きかったように思えました。今なら多少違うのでしょうか。
実際、現状の法律においてできる選挙活動が選挙カーからの名前連呼くらいであるというのが最も問題だとも感じています。
こういった選挙システムを改善し、個々の政策や主張を伝えられる方法で行われるべきでしょうが、これには当然有権者の調べる姿勢も必要です。
選挙カー連呼をしないほうが有利という世の中になれば変わるはずですが、現状難しいような気がしますね。
夕張市議会議員 今川和哉