期日前投票をしました。比例はかなりギリギリまで悩みましたね。衆議院の比例区は党名なので、名簿順位の確定は公示直前ですし、
私みたいな特に支持政党がないうえに、当選してほしい候補者の政党もそれぞれ別という場合、名簿の順位と選挙区ごとの情勢を見積もって比例で一番刺さりそうな部分を選んで投票したいわけです。
先週末は仕事もあり札幌の実家に寄りました。札幌はどの区も選挙カーと街頭演説がいたるところで見られました。
国政も地方選挙もいつも思いますが、相手の批判ではなく自分の主張で建設的な議論をしながら戦ってほしいところですね。
演説でも主語が他党ばかりではいけないと思います。「〇〇党はダメ!」ではなく、自分たちがどうしたいのかが見えないと有権者は投票できないのではないでしょうか。
・最高裁判所裁判官国民審査
衆議院選挙と同時に行われる裁判官の審査ですが、普段から裁判所をよく利用している私でも中々これはしっかりわかって投票できるものではないですね。
わからないのは当然として、それなら「全部バツをつける」というのもアリかなと思っています。
これは、将来とんでもない裁判官が出たときに、国民の間で「この裁判官を落とそう!」という運動が起きたと仮定します。
この「落とそう運動」みたいなものが国民の3割で起きたとき、全部バツをつける行動を普段から取る有権者が2割いれば、裁判官の罷免が成立する可能性があるわけです。
全バツの割合が増えればこの確率は大きくなるため、最高裁の判決に対する緊張感も日頃から高まるのではないか…という期待があります。流石に全員バツが5割にはならないでしょう。
過去の判例を見て気に入らない判決に賛成している裁判官にバツをつけよう!という流れもあります。国民の感覚とかけはなれた法律の解釈があるような場合は「バツ」判断の対象にするのは当然ですが、政治的な判断が強い案件については、ちょっと慎重に考えなければならないのではないかと思います。
裁判官は政治的な思想に動かされるべきではなく、あくまで法律に沿って判断しなければならないはずです。
例えば夫婦別姓ですが、夫婦別姓を進めるべきだから法律のことは度外視して同姓を憲法違反という判断をしよう!というのは裁判官の役割ではありません。法律の適用と政治的な考えは分けて判断をすべきで、判事個人の政治的な賛成反対は判決に現れるべきではありません。政治判断と立法は、あくまで選挙で国民から選ばれた国会議員と行政府の仕事であるという前提でなければならないものです。政治的に気に入らない判決をしたからといって裁判官がふさわしくない、という考えは、越権的な判断を推奨しかねず危険だと思います。
・知り合いのフェイスブック投稿が選挙一色になっている
市議会議員をはじめ、政治の研修、政策学校で知り合った方のSNSつながりが多いので、この時期は全国どこも選挙の投稿であふれています。
みなさん各党様々で楽しそうだな~という気もしなくはないですが、政党に所属している人は大変だなと思います。
私の場合、各党にこの人が当選してほしいなという人がいますが、政党所属だと候補者個人の素質関係なしに、どんな無能でも世襲でも高齢多選でも政党が同じというだけで応援しなきゃならないじゃないですか。
ただ何にせよ、どの党も今より日本をよくしようと思っていることは間違いないんだと思います。残り5日間ですが、自分たちの政策を訴えて頑張ってほしいですね。
夕張市議会議員 今川和哉