夕張市議会議員、今川和哉です。政治経済では最近あまりよくない話が続きますね。
夕張市の話ではありません。
◆小泉環境相、対策会議を欠席し新年会
大臣が新型コロナの対策会議に欠席して地元後援会の新年会に出席していたという話。
この方は世襲の古いタイプの政治家だと感じていたので驚きはしません。これに限らず、小選挙区という制度の宿命か地元の有力者が組織を固めて能力なく国政に出ていく例がどこを見ても変わりないように思えます。全国、皆さんの地元を見ても、政党の候補者は組織の偉い方ではないですか?その地位につくためにはこのように「公務よりも政務」地元後援会の活動が大切なのです。
また、代理で十分対応できるという答弁は、大きな権限を持っているはずの大臣が、能力ではなく党内の権力者に名誉職的に与えられているかのような実態を表しています。IT担当大臣とかを見ていても実際そうなのでしょう、国民として悲しいことです。
組織内の偉い人間や世襲政治家が選ばれる現代の貴族制度といえる小選挙区制度と今の有権者の意識では、このような「公務より政務」がまだまだ続くことでしょう。
これは政治家個人誰に投票するかという次元の問題ではなく、政党組織やそれを支援する利権団体がまるっと変わらなければこの状況は変わりません。この件に関しては、主張の好き嫌いは置いておいて、N国とれいわの登場とその手法は新時代を感じさせてくれたところです。
ちなみに私は市議会といえど公的な会議は、他に先約が入っていても必ず出ていますよ。
◆新型肺炎、北海道でも8例目
この状況では、どこから感染が広がるかわからないものとして対策を取らなければなりません。
イベントの中止や外出の自粛が勧告されていますが、焼け石に水程度、民間任せの対策アピールでしかないと思います。
すでに感染源のわからない二次・三次感染が確実な状況下で本気で感染拡大を防ぐなら、最も不特定多数が入り乱れ、感染ルートも特定が難しくなる公共交通機関を停止するほか無いでしょう。これによる経済的な損失をどれだけ国民側も覚悟できるか、といったところですが、いよいよ危機になるまではそんなことは決断されないんだろうと思います。
やらないことによる批判よりも、やったことの悪影響のほうが批判が大きいため、政治家は大きな対策は取らないでしょう。
利用者は1日札幌駅で19万人、新宿駅なんかは80万人近くです。しかも不特定であり満員電車では相当近距離密室での接触となります。これを毎日継続している以上、集会等の中止をしてもそれほど意味がないのではないでしょうか。
こうなると各自の自己防衛が大切というほかありません。
市町村レベルで可能なことは…
教育機関での迅速な対応、熱がある生徒の欠席時の配慮(試験や授業の免除等の柔軟な対応)
役所機関での蔓延の防止、職場の衛生管理徹底、熱がある職員の出勤停止
といったところでしょうか、また、市民への情報提供、感染の可能性のある場合の対応の周知も徹底しなければなりません。
夕張市の場合は、以下のホームページをご確認ください。
https://www.city.yubari.lg.jp/kenkofukushiiryo/kenkoiryo/hokenc2020.html
◆GDPマイナス成長
新型肺炎のニュースに隠れてしまった感じがありますが、完全に消費税増税の失敗です。
消費増税を推し進めた議員はこの状況を予測できていなかったのか、わかっていて行ったのか、どちらにしろ決定した内閣は総辞職すべき案件です。
これや検事長の定年延長人事の件も合わせあまりに行政府の横暴が目立ちます。長期政権の弊害でしょうか?志ある若手の自民党議員は気概を見せ反旗を翻して欲しいところです。
ちなみにこの状況でまだ前夜祭どうこうやっている無能野党には期待していません。どちらも国民の生活を真剣に考えていただきたい。
夕張市議会議員 今川和哉