夕張市議会議員今川和哉です。
2020年12月議会での私の一般質問です。夕張市の副市長選定について質問しています。
【副市長の選任について】
今川和哉
地方自治法第161条では、副市町村長の設置が定められ、ただし書きにおいて、現在の当市のように、条例で置かないことを定められている場合を除き副市長村長を設置しなければならず、定数も条例で定められることとなっています。
財政再生計画の抜本的見直しを経て、計画上、副市長を設置できる状態に戻った当市ではありますが、現在も理事が副市長としての役割を担っており、その理事の任期は、来年春までとなっています。
当市において、副市長を選任するということであれば、職務の空白が生じないよう、現理事の任期満了までに人選を行っておく必要があると思われますが、
副市長の選任について、現段階の状況をお伺いいたします。
答弁:市長
副市長の選任にかかる現段階の状況についてのご質問にお答えします。
今川議員ご承知いただいております通り、鈴木前市長のもと平成28年度に行いました財政再生計画の抜本的見直しにおいて、それまで置いていなかった本市の副市長を平成31年4月改選時より改めて置くことといたしました。
しかしながら、私が市長に就任する直前に石炭博物館の模擬坑道が火災に見舞われ、今後の復旧等に多額の経費を利用すると見込んだことから、副市長設置をいったん見送りさせていただき、道からの理事職派遣を令和2年度末まで延長したところでございます。
先の決算審査特別委員会において、今川議員からのご質問に同様のお答えをさせていただきましたが、理事の帰任を来年春に迎えるにあたりまして、改めて本市に副市長を置くことを考えております。
そのため、私の人脈の中から副市長の職を任せたい、担って頂きたいと思える方に現在要請をしているところでございます。
今のところ公表できる段階にはございませんが、来春の第1回定例市議会に副市長選任議案及び関連する条例案を提案させていただく予定でございます。
今川再質問
現在要請している方がいるという答弁でしたが、同意していただける見込みはどの程度であると市長はお考えでしょうか。
答弁:市長
私が要請している方が受諾をいただけるかどうか、私といたしましては、この2年間副市長を置かなかった状況をふまえ、財政再生計画の抜本的見直しにおいても、副市長を置くことができるようになったという状況をふまえ、そして副市長が自治法でも求められている役割、そして私のサポートをしっかりしていただきたいという思いを全てお伝えさせていただいて、ご検討いただいているところでございますので、結果についてはまだ出ておりませんけれども、良い方向に進むよう、これからも私も事前の調整、ご協議を続けさせていただきたいと考えております。
今川再質問
市長の人脈において依頼をしたということでしたが、人選・選定において国や道とのやり取りや照会、または人選への意見などはあったのか、お伺いします。
答弁:市長
国や道からの照会ということですが、基本的には市長が選任する、そして議会にご同意を求めていくものでございますので、その点についての照会はございませんが、逐次、先ほど議員からもご質問がありましたように、空白が生じないために必要な情報については、いわゆる作業スケジュールについては、ご報告させていただいているところでございます。
今川再質問
現在依頼している方の同意の見込みということにもよるのでしょうけれども、公募の考えはなかったか、ということについて、お聞きいたします。
全国では、富山県氷見市や、広島県安芸高田市のほか、民間から37歳の副市長が誕生した大阪府四条畷市など、副市長公募を行うところも増えてきているところです。
公募を行うことで、全国から幅広い人材を募集することができるだけでなく、夕張市に興味をもってくれる人材を増やす機会ともなるもので、ぜひ副市長については公募による選考を行ってほしいなというのが個人的な考えではあるのですけれども、人選をするにあたって公募するという考えはなかったのか、また今後このような考えはないのかについて、お伺いいたします。
答弁:市長
今川議員も従前から副市長の選任については、民間の方からの登用ですとか、本日ご質問頂いた幅広く公募をというご意見をお持ちであったことについては私も承知をしてございます。そのうえで、まったくそういった方向について考えなかったかといえば、そういったものも視野には入れましたけれども、今回は現下の私が任期を進めていく中で求められる副市長というものについて、その当該の方に是非要請をしたいという判断に至りまして、今回については結果的に公募は行わないということになったところでございます。
しかしながら、今後将来に向けては副市長を選考していく上での一つの方法であるということについては、間違いのないものであると思いますので、その都度都度の市長がお決めになられるということは、将来的にはあるかもしれないと考えているところでございます。
【副市長の役割について】
今川和哉
法令によれば、副市長は市長を補佐し、市長の命を受け政策及び企画をつかさどりその補助機関の職員の担任する事務を監督するとされているとともに、市長の職務を代理する重要な機関であるとされています。
また、地方自治体を取り巻く環境は、年々、高度化、複雑化し、地方分権改革により、地方自治体の責任が増えるとともに、副市長が政策の執行に果たす役割も重要になっていくことだろうと思うところですが、当市における副市長の役割はどういったものと考えているか、お伺いいたします。
答弁:市長
副市長の役割についてのご質問にお答えします。
副市長の役割につきましては、まさにただいま議員からご質問頂きましたとおり、地方自治法第167条第1項におきまして、市長を補佐し、市長の命を受け政策及び企画を司り、その補助機関である職員の担任する事務を監督するとされているところでございます。
加えて、本市は全国唯一の財政再生団体でありますことから、これまでの経過を十分にふまえ、かつ再生振替特例債償還後を見据えた今後のありようを、私とともに考えていただくということが、夕張市の副市長に課せられた重要な役割であると考えております。
【どのような人物が副市長にふさわしいと考えて選任するか】
今川和哉
最後の質問となりますが、以上までの答弁や、当市における副市長の役割を踏まえた上で、副市長を選ぶうえで、どのような人物がふさわしいと考えているか市長にお伺いいたします。
答弁:市長
副市長選任にあたり、どのような人物がふさわしいか、とのご質問にお答えします。
先の今川議員の副市長の役割についてのご質問に私の考え方をお答えさせていただきましたが、その役割を全うできる方・人物がふさわしい方だと考えております。
私といたしましては、そのような方に副市長選任を要請しているということを答弁させていただきます。
今川再質問
今まで、副市長の役割は理事が担っていました。今まで派遣を受けていた理事との違いとしまして、市長が選任し、任期が長いなどのことがあるかと思いますけれども、こういった違いを意識しながら、特に「理事との違い」という部分において副市長として求めたい部分はあるか、お答えいただけるとありがたいです。
答弁:市長
いわゆる副市長につきましては、議員にご承知いただいておりますとおり、議会の皆様の選任ご同意をいただかなければならないという職にございます。
そこが一番の違いだと思いますが、そこで選任ご同意をいただくということは、一定やはり市民の皆様からのご承諾を議員各位が代表してその判断をしていただくと言い換えることができるかと思いますので、そのような意味合いでは、私の右腕というか、ブレーンというか、そういった表現もございますし、やはり市長に代わってそれぞれ議会の皆様がた、あるいは職員もそうでしょうし、時には市民の皆様に対しても、私の思いをお伝えしていただく、あるいは調整していただく、そういったことが求められてくるし、そのことを果たしていただくようにしてまいりたいと考えているところでございます。
今川和哉
ありがとうございました。先ほど個人的な意見を申し上げたところですが、市長の人脈において適切な人材を見つけたうえで、その方になってほしいと判断されたのであれば、それは望ましいものだと思いますし、良い人材に就任頂けることを期待いたします。
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今川和哉