夕張市議会議員 今川和哉です。
先週、夕張市12月議会「第4回定例市議会」が閉会いたしました。
石炭博物館模擬坑道の再開に向けた空洞調査費用等の計上等、再生計画の変更も行っております。
一般質問においては、私を含め3議員が登壇し、私は「副市長の選任について」を質問いたしました。
こちらの一般質問のまとめについては、後日改めてアップロードいたします。
また、前臨時会で補正予算を可決した「まちじゅうこども食堂」が12月1日からはじまっています。
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12月、今年はコロナウイルス感染症で世の中が大きく変化した一年で、大変な状況が続いております。
議会の最中もほかに夕張にとって重大な出来事が起きております。マルハニチロ夕張工場の撤退、レースイスキー場の休止の件には大変驚いたところです。
【現マルハニチロ夕張工場】
1999年に道内の冷凍食品会社「ほくれい」の工場として、夕張緑陽工業団地内に建設されたほくれい夕張工場が前身です。
その後、2007年にニチログループ(現マルハニチロ)のアクリフーズにほくれいが吸収合併したことにより、アクリフーズ夕張工場、その後マルハニチロに吸収合併され、現在に至っています。
やはり、収益と効率化が求められる大企業にとっては、利益を重視する上で仕方がない判断もあるかと思いますが、市内最大規模の工場の撤退によりかなりの雇用が失われ、その家族の転出も考えると夕張市にとっては致命的な大打撃です。
最新の会社四季報マルハニチロの項にも、再編にて北米子会社のサケマス事業と冷食の夕張工場の閉鎖と掲載されていました。
地場の産業が効率化の大義の下に無くなっていくのは納得できるものではないですが、私も経営者として全く他人事ではありません。
人口減少、消費の低下による商店の閉鎖からまちの利便性の減少、人口減少…の悪循環に陥ってしまっています。雇用の面で見ても若者が多い都市より難しく、進出企業にとっても大問題です。どの自治体でも悩んでいる難しい問題ですが、こういった撤退のニュースが出たときだけでなく、どの事業所も抱えている問題だということを常に考えなければなりません。
【マウントレースイスキー場の休業】
地元の従業員は再開に向けて努力していたものですので、非常に残念なこととなりました。
コメントで出ていたGOTOの休止は直接の関係がないものと考えますが、このコロナ情勢での修学旅行中止や、宿泊客の減少が大きな痛手となっていることは間違いないでしょうし、上記マルハニチロ工場と同様、赤字営業を民間企業に強いることはできない以上難しいものです。
「休止が短期間で済むのか」という点は楽観できないものと思います。特に、夏にメロンの発売と共に市が発行した地元特産品販売促進及び観光施設等利用促進事業サービス券の利用に関しては、購入者を裏切る形にならないよう対応していかなければなりません。
個人的には、まちじゅうこども食堂の利用と並行して食券利用ができるような取扱いとしていただきたいところです。単なる期間延長で解決できるものではありません。
【コロナに社会が翻弄された一年でした】
よく見られる「経済か人命か」という議論は全く無意味な論争です。
保険制度や医療、物資、病院設備、医療者の移動・生活、全て経済の上に成り立っているものですし、経済活動も医療という安心あってこそです。
しかし、片や普通に電車や駅に人が殺到していつものようにオフィスやファミレスでは人が集まっている状況で、移動往来自粛やGOTO停止やらが叫ばれるのは何か違うような気がしてしまいます。目立つところを標的にするのは政治やマスコミの基本手段ですね。もっと根拠を持ちつつ効果と影響を正しい理論で考えなければならないものです。
さて、毎年あった市内のイベントはほとんど中止になりましたが、私は年末年始の式典等については一切出席しない予定です。
かわりの情報発信についても、集まらずにすむ紙媒体か配信のようなのものを何か考えたいと思います。
今川和哉