夕張市議会議員今川和哉です。新年度ですが、皆様それどころではなく大変な中だと思います。
わたしも2月から全ての出張業務や市外での会議出席を中止しました。
偉い方々はいつも週末自粛といいますが、最も感染が拡大しているのは平日のはずです。週末のライブハウスやイベント開催を叩きながら平日の駅や交通機関の利用は人が大量に集まりながらも普通に営業が続けられているのは違和感があります。ウィルスは平日休みではありません。
この肺炎は、患者さんと接触禁止になるところが恐ろしいところです。子どもが入院して苦しむ中家族の面会も許されないということになるのは辛いでしょう。
小中学校の遠隔授業を積極的に取り入れていただきたいと思います。3月議会では教育行政執行方針について自宅学習のICT活用を質問させていただきましたが、もはや今の状況でICT機器の管理責任がどうこう、などと言っている状況ではありません。この機に自宅学習・遠隔授業の改革を行っていただきたいです。
マスク配布や和牛にここで何か述べる気はありませんが、補助や配布といった政策はそもそもあまり行うべきではないと思っています。
現金であっても、配布にはコストがかかります。国民が苦しい中でも納めて集めた税金をさらにコストをかけて再分配する意味は政府の権限の維持以外の意味がないように思うからです。
このような経済状況の中で最優先に行うべきは減税・特に消費税の減税以外にあり得ません。経済は最優先とは言いませんが、おさまったあとに働く場所や社会保障の財源がなければ、それこそ国民の生活や命を守ることができません。
現金が配布されると、お金をもらったような気持ちになりますが、朝三暮四でしかありません。政府という第三者の誰かから降ってくるお金ではなく元は国民が一生懸命納めた税金です。
普段納税している方は返してもらうだけです。しかも返してもらうときにコストがかかります。マスコミや野党にも給付派は多いですが、国のお金は降ってくるお金ではありません、原資たる税金は日頃国民が一生懸命働いて納めたものです。これでいいのでしょうか?減税策ではなく給付策とするのは、財務省がコントロール下に置けるお金を増やしたいだけに思えます。
また、最近、消費税減税はするべきでない!というネットニュースを見ますが、著者を調べると「元財務相官僚」の方だったりするので、ポジショントークの誘導記事に騙されないようにしたいですね。
本気なら消費税減税ができるはず
自民党内に消費税減税勢力ができたというニュースがありました。今のところ、到底やる気があるとは思えないですね。単なるアピールに見えます。
本当に国民のためを想っているなら党を割って政権に反旗をひるがえすべきですし、ニュースにあるように自民党内で100人規模の賛同者がいるとすれば議員提出の消費税減税法案が通せます。当然野党は賛成するのでしょうから。何もこういった行動をしないで言っているだけなら遊びと同じなので議員をやめて欲しいです。すでに国民の生活はギリギリの状態で、そんな暇はありません。こんな状況でも議員や公務員の報酬は減らないから危機感がないのでしょうか?
自民党内の減税勢力は本気なら、維新と結託して即座に消費税減税法案を議員提案で提出してください。もし否決されたとしても賛否がわかり、どの議員が国民のためを考えているか判明しますので無駄ではありません。
住民税非課税世帯に現金の給付
という案があがっているようですが、選択肢が数ある中で最悪級の政策だと思います。住民税非課税となるレベルは年収120万円以下や非課税所得の方、つまり失業した方を除けばほとんどが今回のコロナに関係がない年金受給世帯のはずです。
給付は何のために行うか、の戦略立てが必要です。困窮者への生活支援なのか、外出させない対価なのか、経済振興策なのか、売上減少事業者への補填なのか。
この給付はどれでもなく「選挙対策」というのが最もしっくりきます。
休めない医療従事者やこの状況下でも懸命に働いている運送に関わる事業者、他の方をカバーしながら働かざるを得ない方々からも集めている税金が原資であることを念頭に置いて、それでも必要性があるか、給付しなければ通常の社会保障の制度でも救えないのか、対象者を選ぶ議論を行わなければならないでしょう。
しかしおさまる状況が見えない中、どの政策が正解なのか、誰にもわからないところ後出しの批判ではなく、これ以上の拡大を抑えるにはどうしたらいいかを野党も含め議論してほしいです。
市町村レベルでも、教育機関での対応や大変な状況にある事業者に寄り添った対策を考えていく必要があります。
また、私も3月議会終了後あたりに報告会を行う予定でしたが、今回は報告会の開催ではなく市政報告誌にまとめることとし、なるべく折込み等幅広く配布したいと思います。
新聞を取っていない方はご連絡いただければ送付いたします。(市内に限ります)
今川和哉