夕張市議会議員、今川和哉です。
参議院議員選挙の結果が出ましたね。
参院選2019NHK
北海道選挙区では1位2位がわかりきっていたので、3位を誰が取るかが重要な戦いでした。
「自民党の票割りが上手くいくか」が一番の鍵でもありました。
普通に戦っていれば、知名度のある高橋はるみ前知事が100万票以上を獲得し、岩本候補は20万票程度の危うい戦いを強いられますが、今回は公明党と地方組織の票を岩本候補に固め、現鈴木知事も応援に回ることで上手い票割りができていました。この時点で、国民・共産がこれをくつがえす戦略を取るのは厳しかったと思います。
国民のはらやさんは残念でしたが、まだ35歳になったばかりの若い候補ですし、この経験を生かして今後の活躍を期待しています。
そして二枚目に投票する比例区ですが、タレント候補と組織内候補という私が嫌いなタイプの候補者が各党から出てくる制度でもあります。
まぁしかし、「全国から名前を書いてもらう」というシステム上、知名度や組織の力が必要となるので仕方がないものです。
タレント候補は今回ふるわなかったように思います。論客やコメンテーターとして知名度があるのならともかく、ただの有名人あがりではダメだと有権者も気づいているのでしょう。政党は、有権者をあまり馬鹿にしないでほしいところです。
一方で、私が思う、この比例区の理想的な投票形態だといえるのが今回当選した山田太郎さんですね。
比例区では、「全国的なイシューや政治志向を反映する政治家を誕生させることができる」という可能性を感じました。
山田太郎さんは、表現の自由の保護、マンガ・アニメ・ゲーム等の発展という政策主張を掲げ、SNS・インターネット上で多くの支持を獲得し、
自民党内の比例2位、53万票超えという戦力(成績?)を得てこの度当選を果たしました。
全国比例区はこういったものであるべきだ!と思ったところです。
【夕張市の投票状況】
さて、この比例区は、その地域の組織票の力がよくわかる部分でもあります。
比例区で政党名ではなく「候補者の名前を書く」というのは、何らかの指示があるか目的を持って投票していると考えられます。
夕張市令和元年7月21日執行参議院議員通常選挙
これを見ると、夕張市の比例区候補者名投票数で目立つのはやはり「岸まきこ」さんですね、242票!
岩見沢市の職員出身、自治労の組織内候補であります。ここは夕張市の自治労組織票の強さを感じますね。
「鈴木宗男」さんの109票もやはり北海道内の知名度勝ちといったところでしょうか、維新で真っ先に当確が出ましたね。
自民党の比例1位「つげ 芳文」さんは133票、ここは郵便局関連の票ですね。
公明党共産党以外で、まとまった組織票がこのくらいあるというのがよくわかります。
【雑談】
私が、今回の選挙区ではらやさんに期待していた理由のひとつが、政党どうこうではなく、
選挙区でまで北教組の組織内候補のような候補者が出てきたり、ここを道議のあがりポストや、知事の再就職先にしてほしくなかったという個人的な思いがあります。
中々、当選してほしい候補者というものは、当選しないものです。