令和元年度第2回定例市議会②

前回の記事に引き続き、2019年6月の議会一般質問のまとめです。

【前回の記事】

市長所信表明について
炭鉄港の日本遺産認定について
JR線路跡地等の活用について

の質問を行っております。

◆炭鉄港の日本遺産認定についての質問

(1)炭鉄港における夕張市の役割について
令和元年5月に、炭鉄港が日本遺産登録となり、メディア等においても、炭鉄港という言葉を見聞きする機会がふえてきたかと思います。

炭鉄港の取り組みについて簡単に説明させていただきますと、北海道開拓期から近代、そして現在までの流れにおける北海道を築く礎となった夕張をはじめとする空知の石炭、それを積み出した小樽、室蘭の港、石炭が支えた室蘭の製鉄、それらを結んだ鉄道が生み出したモノ・コトを炭鉄港と称し、この近代北海道を築く基となった空知・室蘭・小樽を、石炭・鉄鋼・港湾・鉄道というテーマで結ぶことにより、人と知識の新たな動きを作り出そうとする取り組みです。

そして、日本遺産とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーとして文化庁が認定をするもので、有形や無形のさまざまな文化財群を地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことで地域の活性化を図ることを目的としています。
ここ夕張の石炭の歴史を含む「炭鉄港」が日本遺産登録となり、また2015年に世界遺産となった明治日本の産業革命遺産、製鉄・製鋼、造船、石炭産業との強い関連性が認知され、より関心が高まることを考慮すると、夕張の炭鉱関連遺産、また小樽、室蘭等とのつながりがとても大きな価値を持つと考えられます。この炭鉄港の取り組みにおいて、石炭のマチという強い文化的背景をもっている夕張市は、どういった役割を発揮していくべきと認識しているものか、市長の見解を伺います。

【厚谷市長】答弁
炭鉄港とは、空知の石炭、室蘭の鉄鋼、小樽の港、そして鉄道で結ばれたこれらの地域が、日本及び北海道の発展に貢献した歴史をふまえ、一連のストーリーとして地域の魅力を発信していこうということでございますが、今後の取り組みなどについては、関係団体で構成する炭鉄港推進協議会を中心になって検討していくとの連絡を受けている。
本市としては日本遺産への認定を機に当該地域へ注目が集まることは大変よろこばしいことと考え、空知の炭鉱遺産、ひいては夕張の炭鉱遺産に一層の注目が集まるよう関係団体と協力しながら魅力の発信に努めていきたい。夕張としての役割の前に、炭鉄港の関係団体、それぞれの自治体が協議していく中で、炭鉄港のストーリーが認定されたということでございますから、全体で果たす役割を確認させて頂いた上で、その中で夕張の特色を打ち出してまいりたい。

(2)今後の夕張市における炭鉄港の取り組みについて
今後、日本遺産登録申請の話題とともに、炭鉄港に関する一連の期待が高まることが予想され、この夕張により多くの人が訪れるようになるために、関連地域が連携してその価値を高めていく計画と実行が必要と考えられますが、夕張市としては、この機会にどういった政策を行っていくか、お伺いします。

【厚谷市長】答弁
炭鉄港推進協議会では、炭鉄港のストーリーをもとに各地域が連携をしながらシビックプライドの醸成、国内外からの交流人口拡大に向けた取り組みを行っていくこととしているところで、
具体的な取り組みについては、今後関係団体の皆様と連携しながら検討していくが、本市としても、かつて日本有数の炭都夕張を築いた先陣たちに思いをはせつつ、先陣たちに負けないような新たな地域の魅力を炭鉄港のストーリーと共に紡いでいければと考えております。


◆JR線路跡地等の活用について

(1)旧駅舎、線路跡地の活用について
石勝線夕張支線が本年4月1日に廃止となり、北海道炭礦鉄道室蘭線の支線から数えると126年と5か月という長い歴史に幕を閉じました。
夕張市の鉄道は、単なる交通という枠を超えて、石炭を輸送してきた鉄道のマチという歴史・文化という意味もあったのではないかと考えています。

今後、「鉄道があったマチ」として、市内各地に現存する廃線後の駅舎及び線路跡地の保全を何らかの形で行っていただき、夕張市の未来と子どもたちに、鉄道はなくても、鉄道がかつて走っていた歴史というものを残していくべきと考えます。
そこで、市内各地に現存する旧駅舎や線路跡地の活用やその管理体制について、JR北海道とどのような協議を行っているか、その状況をお伺いします。

【厚谷市長】答弁
JR北海道とは平成28年8月より、約1年半にわたって鉄道事業廃止に向けた協議を行い昨年3月に最終的な合意にいたったところ
その合意において、JR北海道は現在整備をすすめている拠点複合施設に必要となる用地について本市へ一部譲渡することとされておりまして、そのほかの鉄道用地については原則JR北海道において管理することとなっている。

【今川和哉】再質問
市が把握している限りで構わないが、JR北海道が旧駅舎や線路跡地について、解体や譲渡を予定しているものがあるか

【厚谷市長】
JR北海道様の方からは解体であるとか譲渡ということの情報は現段階では頂いていない

【今川和哉】再質問
仮に今後民間の方で旧駅舎や線路用地を活用したいという要望があった場合、市としてはどうかかわっていくか

【厚谷市長】
市民の皆様ですとか、駅舎、線路跡地の活用の希望があった場合の市の対応は、まず拠点複合施設に必要となる用地については手続きを行っている。
それ以外の鉄道用地などについては、原則JR北海道にといて管理をする。
そのため、市民の皆様から今後駅舎、線路跡地の活用について要望があった場合、JR北海道様へその旨をお伝えし、場合によっては市も別途協議する。
順序としては、まずJR北海道へ申し送ることとなる。

(2)拠点複合施設周辺の線路跡地について
南清水沢に建設中の拠点複合施設には、線路跡地が隣接しています。周辺の土地の取得や活用についてはどのように検討しているお伺いします。また、小樽の旧手宮線跡のような、入って写真を撮ることができる線路跡というのは、観光客にも人気の写真スポットとなっています。線路を複合施設敷地に遺産として展示するような考えはないか、市長の見解を伺います

【厚谷市長】答弁
施設建設に必要な土地の譲渡についてJR北海道と協議を進めている。
線路一部展示については、すでにJR北海道において線路の撤去が行われているため、拠点複合施設近くでの実現は困難である。

【今川和哉】
まだ活用されていない周辺土地についても、今後歴史文化等を含めた多様な視点から、土地の活用検討を行っていっていただきたいとお願い申し上げます。

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文字数の関係でこちらで掲載したものよりは少なくなりますが、他の議員の質問も含め、8月の議会だよりに掲載予定です。
夕張市議会議員 今川和哉