夕張市議会議員今川和哉です。6月の夕張市議会の一般質問のまとめです。
任期が新しくなり、2期目最初の一般質問となります。
市長所信表明について→4点
炭鉄港の日本遺産認定について→2点
JR線路跡地等の活用について→2点
の質問を行っております。
まず、1件目の市長所信表明について今回の記事でまとめます。
【市長所信表明について】質問4点
(1)市長所信表明で述べられております歳入確保策について、自主財源の確保策としては、主にどういったものを考えているか
【厚谷市長】答弁
本市財政再生計画において歳入の増加計画として使用料や手数料の額の変更、財産の有効活用などの施策を記載しておりますけれども、今後においても計画の乗っ取り確実な収入の確保に努めてまいりたいと考えております。
その上で市税等の徴収につきましては、これまで他の自治体や民間企業のほか、公認会計士、ファイナンシャルプランナーの方々など、多くの支援・協力を頂きながら徴収率の向上に努めてまいりました。
今後もこれらの取り組みによって得られたノウハウを充分に活かして計画的な徴収を進めて参ります
また、国や北海道の各種制度について、常に情報の収集、整理と活用の検討を怠らないようにするとともに、財政再生団体である本市の状況を伝える場においては的確に伝えた上で最適な財源の確保を行ってまいります。ふるさと納税、企業版ふるさと納税につきまして、こちらは本市において大変貴重な財源となっているところです
ふるさと納税につきましては直近の3年間を見ますと、毎年3億円を超える寄附を頂いているところでございまして、今後もご寄附頂いた方とのご縁を継続できるよう、また少しでも多くの方に本市へ興味を持って頂けるよう、引き続き夕張ならではの魅力を積極的に発信できるように努めてまいります
一方、企業版ふるさと納税でございますけれども、今年度が制度の最終年度となっております
現在、国において制度の継続についての議論が行われているところでございますが、引き続きこうした情報の収集に努めながら、仮に制度の継続となった場合には企業の皆様から応援頂けるような魅力づくりに努めてまいりたいと考えております。
【今川和哉】再質問
企業版ふるさと納税が継続になった場合、今まで企業版ふるさと納税で寄附を頂いていた企業に対して、今後も寄附を行っていただけるよう働きかけていく考えはあるか
【厚谷市長】
定例会が終了しました後、東京関係のご挨拶まわりを予定しております
その中には企業版ふるさと納税でご支援を頂きました企業にも訪問したいというところで、調整させて頂いているところです
そのような形で、しっかり夕張を応援してくださる方々にお礼を尽くしてまいりたいと考えています
【今川和哉】再質問
個人からのふるさと納税について
ふるさと納税は夕張市の相当な財源となっていると考えておりますが、こちらのふるさと納税の増加に向けた課題はどういったところにあると考えているか
【厚谷市長】
個人からのふるさと納税についても、従前から夕張を応援して頂くという意味合いで寄附を頂いている方が非常に多いと感じている
その中には返礼品競争という意味合いではなく、クラウドファンディングの例にもあるように、夕張市がどのような事業に活用するかを明確にしながらご支援を頂くことが本当に必要であると感じている
今限られた媒体の中で、ホームページやふるさとチョイスのサイトにおいて、絶大な応援を頂いているところですし、一般的な紙媒体のパンフレットについても、それぞれのPRの場で積極的に活用していくということを続けていくことが大切と考えている
【今川和哉】
返礼品競争ではなく、その使い道で寄附者に喜んでもらえるふるさと納税になることを期待しています
(2)広告収入の増加策について
夕張市ホームページのバナー広告を確認したところ、本日現在、掲載企業がございませんでしたが、こういった広告収入のような財源の獲得に向けた広報・その他条件の見直しや、新たな広告募集の検討については行っているか、お伺いします。
【厚谷市長】答弁
指摘のとおり掲載企業については減少してきているのが事実です
市内の事業者の割引制度、複数割引制度、長期契約割引制度などの策を講じるとともに、より魅力的な広告媒体の表示が可能となるよう画像の容量をふやすなど掲載企業の確保につとめてきましたが、
しかしながら広告収入の増加は厳しい環境ですが、今後も引き続き必要な見直し、勘案策を検討していきたいと考えます
【今川和哉】再質問
バナー広告のようなものは、市外からの収入を得る目的のほか、市内企業の広報を行うという一面もある
問い合わせがないようなら、市内企業の条件をもっと軽減して見直すのも一考ではないでしょうか
【厚谷市長】
金額が多かろうと少なかろうと色々なものに取り組めるよう市から働きかけを行うべきというご趣旨と思います
具体的な取り組み方法については現在は決定しているものではないが、色々な機会を通じてバナー広告も含めて募集しているということを、少しでも目にとまる形でHPに掲載するとか、お客様が来られたときに募集していることを紙媒体でお渡しするとか、検討してまいりたい
(3)市民参加型のまちづくりを行うための継続性のある市民参加について
以前行われたまちづくりマスタープランの検討や、複合施設の検討委員会等に、私も参加させていただきましたが、こういった一般の市民や市民団体の代表の方を構成員とした委員会等で、集まった皆様が議論するという機会は、議員や職員とはまた違った目線で様々な意見が出される貴重なものであったと認識いたしました。目的をもって集まった委員会については、終わり次第解散してしまいますが、せっかく、市民がマチのことを自分ごととして考えて、意見を出せる機会です。一時のもので終わらせず、継続して市民がまちづくりに参加し意見反映ができる機会というものが求められているのではないかと考えますが、この点につき市長の見解を伺います。
【厚谷市長】答弁
市民参加の取り組みについては、これまでの取り組みはご承知頂いているかと思いますが、まちづくりマスタープランやその理念・内容を踏襲したその目標を実現するため具体的な行動内容を定めた地方版総合戦略の策定などにおいて、委員会を設置して委員として市民の皆様に参画を頂いてきたところです
これからの部分について、現在検討しているのは議員の方から質問があったように委員会を設置した後それを継続的に残すかどうかについては、まだ検討が進んでいないところです
市政懇談会について、前市長と同様に取り組んでいきたく、その中で、市民の皆様の声を可能な限り市政に反映することが重要であると考えている
これまでの市政懇談会の取り組みも参考にしながら、その方法について様々な観点から検討してまいりたい
(4)拠点複合施設の運営における市民参加について
南清水沢における拠点複合施設が稼働した後も、施設の管理運営やイベントの開催等について、市民が自分ごととして考えられるために利用者たる市民が意見を出し合って運営ができるような参加体制づくりが重要であると考えますが、市長の見解を伺います。
【厚谷市長】答弁
現在の進捗状況について、建設については30%の進捗状況となっている
今後市道を含めた外構工事を行い、本年12月の完成、来年度中の供用開始に向けて準備を進めている
その中で、(市民が)自分ごととして積極的にかかわっていけるように、求められる機能や役割をしっかり踏まえて、効果的で効率的な事業の展開など施設の有効活用を図ることが必要
施設の管理については今は市がしっかりやっていく
本施設については将来にわたり愛され活用されることが大切であると考えるので、供用開始後の利用が促進される運営方法について市民や団体の皆様とどのように連携したら良いか検討していく
【今川和哉】再質問
拠点複合施設の管理については、まずは市が主体として行うという答弁のようでしたが
この後の管理について、何らかの形で市民が関与することは考えているのか
【厚谷市長】
現在市の内部でも検討している中で、議員もご承知頂いているとおり拠点複合施設というのは多目的な施設である
これに類する施設は、今まで市にはないものだった
例えばホール機能、バスの結節点、子ども子育て支援のスペース、図書コーナーもある、会議室もある
全体でどういった運用になるかは、実際に稼働して見なければ分からない
現状確認しながら対応していく部分もあるだろうと内部で協議しており、当面については施設の管理は市がしっかりさせて頂く
運営をしていく中で動きが出てくれば、そういったもの(市民参加)についてどういった対応ができるか、検討の中で考えてまいりたい
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残り2件の質問について、順次次の記事でまとめます。
今川和哉