いつもご覧いただきありがとうございます。今川です。
ここ最近参加した研修会の内容を記述していこうと思います。
まず「島のくらし」から人の生き方を考える~
こちらは市ヶ谷で開催されました構想日本さんのフォーラムです。
淡路・奥尻・佐渡の魅力、生かし方~ということで、いわゆる「島」の市町の副町長や市長さんが登壇され、色々とお話をしていただきました。
当市夕張市は当然、島ではないですが、山に囲まれ隣町と商圏を形成しにくい点があるなど、ある意味で島の市町と共通する課題や、参考になる点があるのかなと思いました。
医療と学校について抱える問題は非常に似ていると感じます。
また、経済については奥尻、佐渡よりも、むしろ淡路に近い気がしました。
奥尻、佐渡は市町外に出るためには、船というハードルがありますので、経済圏は市内でほぼ完結しているようです。
一方の淡路島は、橋があるため、車等で市外と行き来が可能です。
夕張市の場合も淡路と同じく、良くも悪くも市内で完結しないのです。
実際、由仁町に通いに出る人もいれば、栗山町から通ってくる人もいます。
何が言いたいかというと、例えば移住定住政策の面において
奥尻や佐渡の場合、よほどのことがない限り、島内で働いている人は島内に住居があるかと思います。
しかし、淡路島の場合、兵庫県明石市に通いに行くことも可能なわけです。
夕張市で考えると、東追分で働いている人が、車で20分圏内の住居を探したいとなった場合、選択肢となるのは単に「夕張市」ではなく「夕張市紅葉山or滝ノ上」か「由仁町の南のほう」か「追分町」となります。
この人に、「夕張市本町」や「夕張市南清水沢」を提示しても選択肢とならないわけです。
夕張市富野で働いてる人は、「栗山町継立」が選択肢になっても、「夕張市紅葉山」は選択肢として弱いかもしれません。
経済について、商店など、島の人は通販や船での買いだめを考えなければ島の中で消費することが多いでしょう、なのでそのまま市町の人口が商圏と考えられます。
しかし、夕張市の場合はバスや車で市外に簡単に買い物にでかけることができるので、近隣市町村との取り合いで商圏人口が減少することも増加することもあり得ます。
これは良い面悪い面があり(車が使える人は)隣町の社会的インフラを使えるうえで、消費を市外に取られた結果、市内の必要商圏人口が足りず経営できない店舗が出る可能性が離島より高くなります。
車が使える場面では近隣との競争と連携が発生する中、車が使えない方には離島と似た状況が発生する。夕張市はある意味、こういった難しさを抱えているのかなと思いました。
車がある人は市外へ買い物や働きに出られるなどの点があり、一方で車を利用しにくい人には離島と似た状況があるため、一定程度は市内で完結していないと不便が生じます。
当市が進める「コンパクトシティ」は市街地内で都市的活動を完結できることを一つの目的としていますので、今回の研修も参考に今後のまちのことを考えていきたいと思います。
他に参加した研修会については、今回で少し長くなっているので分けます。
「政策形成におけるリサーチ・リテラシーの重要性」
「炭・鉄・港の持つ可能性と価値」
について、そのうち書きます。
あと3月議会も大綱質問と予算委員会で質問していますので、その報告についても書きますが、もう少々お待ちください。