兼業の地方議員について

「兼業議員」は実際のところどんな感じなのか、ということを書きますと前回書いてから、だいぶ時間が経ってしまいましたが後半部分を投稿します。

兼業をする上で実際感じるメリットデメリットをまず書いていこうと思います。
全部完璧にこなしながら頑張っています!といった風で書く気はありませんので、実際のところを書きます。

まずメリット、兼業の良い点
金銭面です。夕張市議会では特にコレでしょう。
議員報酬18万円は、ここから所得税の源泉徴収、年金国民保険、住民税を支払うと会社員でいう手取り10万円程度の残りになります。そのうえ式典来賓や地域の集まり、研修会に呼ばれると出た分費用もかかります。
それに加えて、セミナーや視察、本の購入などで積極的に勉強しようと思うとおそらく無理です。時間はあっても金銭を伴う活動が制限されるため、この中で生活費も賄おうと思うのであれば、十分に働けるとは思えません。兼業の場合、活動資金を議員報酬に依存しないのは大きな点です。

次、専門性です。
やはり実際に仕事をしている分野において、民間事業者は誰にも負けない専門性を持っているものかと思います。それでお金を稼いでいるので、知識を深めてスキルを磨くことに金や時間を惜しんでいません。自分の能力に生活と命がかかっているからです。
基本的に議員は、市役所職員にほとんどの分野で専門性と知識が圧倒的に劣りますので、自分の仕事を通しての得意分野があるのは有利なことが多いのではないでしょうか。

そして、事業者感覚です。
議員や公務員の報酬は、税収といった売り上げや人口とは直接的には関係がありません。
しかし、事業者はマチの経済低下や人口減少で自分たちの収入に致命的にかかわってくる危機感があります。
人口が半分になっても、議員報酬や公務員給与が半分になることはないでしょうが、事業者の収入は実際に半分以下になることがあり得るわけで、自分の生活や家族の命がかかった現実を実感しながら、マチの未来を考えることができるものです。

デメリットですが、時間や様々なことで余裕がないことで、これらが「全て完璧にできるわけがない」という点につきます。
全ての業務で、もう少しやらなければいけなかったんじゃないかという思いが常に残ってしまいますし、色々な点で迷惑をかけながら日々の仕事をやっています。

地域の行事にあまり参加できないことによる評判の低下も感じてしまうこともありますが、すでに仕事が入っていたり、これ以上お客さんを困らせてしまうこともしたくない…ということも非常に多いです。

ですが、もし市民みなさんが、研修会に出たり政策研究をするより、地元の行事に参加するだけの議員が良いと思うなら別に私が議員をやる意味はないでしょうし、前に座ってるだけのような来賓に出るのはもう辞めることにして、実際に市のためになる、実のある議員活動以外を取捨選択することで、残りの任期はやっていこうと思うところです。

来年の統一地方選挙の出馬を考えている方はそろそろ行動を始めている方もいるでしょう。
仕事をしている方も、仕事を辞めて政治家を目指す方も、新しく挑戦する方が増えればいいですね。

夕張市議会議員 今川和哉